日本語では「空の巣症候群(カラノスショウコウグン)」
辞書によると、子どもが独立した後に主に母親を襲う空虚感から生じる、無気力・無関心・自信喪失・寂寥 (せきりょう) 感などの症状
子どもが巣立つことは一般的には喜ばしいこと
頭では理解していたとしても、
いざ巣立っていったあとの空っぽの空間
子どもがいることが当たり前だったこと
に、子育てを“生きがい”としてきた傾向があればあるほど
その子どもロス感は半端ないでしょう
ここ親子塾では
もちろん、その対処のお手伝いもするのはもちろんなのですが
誤解を怖れずに表現すると
子どもの自立を親が無意識に、無自覚に妨げてしまっているケースも多いと感じる
無意識・無自覚というのは
子育てを生きがいとしている場合
子どもが自立してほしいと望む一方で
子どもが自立してしまっては困るという心理もはらんでいるから
極論してしまうと
子どもが、親自身の望むような自立以外は自立ではない
期待通りの成長をしないのは自立ではない
と
学校でも
不登校では自立できない
学校でしっかりやることが社会でも通用する
わがままいっていては自立できない
と信じている先生が多い
(批判しているわけではないです)
こう書いている今も
これでは伝わらないかなぁ?
厳しく聞こえるかもしれないなぁ?
と若干冷や汗ものですが
親の呪縛や親のエゴで苦しむ子どもたちを
これまでに何度も何度も目にしてきたことを考えると
親子塾としては、1つの情報として発信していく必要があると感じている
子どもを1人の人として(年齢は関係なく)
子どもの人生のコントローラーを子ども自身に持たせて
「失敗しないための人生」ではなく、自分で選択して自分の幸せは自分の責任という視点
親が子どもに生きがいを感じて、先回りして準備してしまうと
子どもはいつまでたっても幸せは感じられないどころか
いろんな問題の根本原因になっていってしまうことも少くない
とも感じている
もし子どものことで困っていることがあるとしたら
もし、どうしたら子どもが良くなってくれるんだろう?と思っていることがあるとしたら
一度子どもは放っておいて
親自身が
自分の人生に目を向けて、自分軸で生きるという選択肢
これが対処療法ではない、原因療法になり
「空の巣症候群」とは無縁の
健全な親子関係になっていくと確信している今日この頃です
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