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けん

挑戦する人

陸上競技に打ち込んでいた時期があった




大会に出場するのは


とても緊張感が強くて


今思い出しても、よくやっていたなぁと思う





大きな大会になると


朝ごはんが喉を通らないほど緊張したし




スタートの20分前くらいには


逃げ出したくなるくらい緊張した





さぁ、いよいよスタートというとき


自分自身に没入していく感覚を思い出す




スタートの瞬間は


この世にはいないのかもしれないと


振り返るとそんな感じがしている





脳は完全に静寂に包まれていて


緊張状態から、次第にリラックスした集中へとシフトしていく




今思うと「ゾーン」という状態に入っていた




本当の自分自身になりきっているというか


あの境地に立っているとき


周りの声も物音も耳に入ってこない


捉えることはできない感覚があったことを思い出す






人生をかけたことをやる人


その瞬間の空気感を感じてみる




ここ一番の勝負どころでピッチャーがボールを投げる瞬間だったり


女性が子供を産む瞬間


役者さんが舞台に出ていく瞬間


人が死ぬ瞬間


など





この瞬間は


何者をも寄せ付けない鋭さを感じることがある



この瞬間。。。



真剣勝負




一切の言い訳をせず


目の前の瞬間に対峙する





僕は、「この挑戦をする人」を見るとき


シビれる




自分が損するとか得だとかいうことではなく


自分の内側から湧き上がる衝動に触れたり


生まれてきた目的に近いことにチャレンジする怖さを乗り越えたり




怖れを乗り越え


自分を窮地に追い込むかもしれないリスクをとり


怖れ抱えたまま進む姿に涙さえ出ることがある





親子塾解説以来


多くの相談があるのだが


常に真剣勝負だ



ただ、陸上競技のスタートの前のような


緊張感はない




怖れも不安もないが


自分自身であることへの挑戦のような気がしている


僕はブレていないなのか?


ということを常に問われている感覚がある




ただ挑戦したことがない人には


挑戦し続ける人が向き合い通過している怖れや気概


真剣勝負のエネルギーが見えない





ニーチェはこのことを「ルサンチマン」


と呼んでいるのだはないかと思っている




または、無関心の人もいる





どの人が良いとか優れているとか劣っているとかではなく


客観的に自分の位置を知ることが大事だと思っている





この日曜日に塾生の1人が果敢にチャレンジする




中学生以上を対象に


ドキメンタリー映画の上映会を開き


それぞれの感じたことをシェアしあう会を主催するのだ





すごいことだと感じている





親子塾から「挑戦する人」が現れ


それを「応援する人」がいること




なんて嬉しいことでしょう!














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