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けん

適応することの代償

突き詰めると


「人間の最初の我慢」は


生まれて物心ついた時だと思う




ただ、思うままに生きていた存在が


ある日「躾(しつけ)」


というもので


思うままに振る舞う事を抑制される




社会でうまくやっていく為に


必要な振る舞いや考え方を学んでいく




そのプロセスで


私達は人間らしくなっていくのだけれど


一方でそのプロセスは


親や社会の価値観を


押し付けられる時期でもある




特に親との関係は


自分の生存の鍵を握っているだけに


とても影響が大きい




親は善悪を教える


その善悪の基準は


結果として親が決めることになる




子どもは


「親」ないしは「育ててくれている人」との関係がとても大きいから


何を意図しているかをよく察している




例えば

「勉強できて偉いわね」は



勉強ができないと

見捨てられるかもしれない事を意味する



子どもは

無条件で愛される事を欲するけれど


ほとんどの場合、愛は条件付き




自分でも気づかないままに


親がジャッジする事によって


自分も自分を裁いていく




そして


次第にうまく環境に適応した自分


になっていく





ところが


内面を見ると


何かしっくりいかない場合がある


僕は「僕のままでいたかった」のに


それを受け入れてもらえなかったという恨みに


無意識に持つことになる しかし


恨みなんて持っちゃいけない


とも教えられるから厄介


一番最初に我慢したのは


「自分でいる」という事なのだと思う




何が嫌だったのか


本当はどうして欲しかったのか


それを認識し


言葉にできた時点で


かなり昇華されるけれど




それができない人は


漠然とした不安



よくわからない苛立ち


とを抱えて生きていく




ありのままの自分を


受け入れてもらえなかった


愛される為に


相手が望む自分を我慢して受け入れた




この我慢からくる恨みが連鎖する



もはや


本人すら我慢した事を気づいてもいない



自分が


何に傷ついているかもわからない



ただひたすらに何かを恨んで生きていく







あえて


極端な表現をしてみたが


本質的なことを読み解いて欲しい




大なり小なり


本質的にズレてはいないと思う






表面的な理解ではなく


ここがわかると


子どもへの対応や


自分らしく生きることに抵抗する自分


への理解が深まることを願って


書いてみました








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