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〜Feel the nature of Nagano〜

県歌「信濃の国」を巡り、長野の自然を体感しよう。
 

​10月 〜南信編〜

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​10月 南信

長野県の県歌「信濃の国」に登場する名所をめぐるため、中高生が主となって企画をした10月の自然体験ツアーは、信濃の国の一番に登場する「佐久平」二番の「駒ヶ岳」「天竜川」三番の「諏訪湖」四番の「園原」五番の「五郎信盛 春台太宰」など、長野の中信を主とした場所へ赴いた。

 

県歌 信濃の国
 

一番 「松本 伊那 佐久 善光寺」

二番 「御嶽 乗鞍 駒ヶ岳」

   「南に木曽川 天竜川」
 

三番 「諏訪の湖には魚多し」

 

四番 「尋ねまほしき園原や」

 

五番 「仁科の五郎信盛も春台太宰先生も」​​

​活動の記録

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​〜仁科の五郎信盛も〜
仁科五郎信盛は戦国時代から安土桃山時代にかけての武将で武田信玄の五男である。伊那に位置する​高遠城で城主を務め、甲州征伐の戦によって高遠城で自害して生涯を終えた。

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高遠城址公園

仁科の五郎信盛が城主を務め、生涯を終えた場所である跡地に訪れた。公園内を散策しながら景色や植物、建造物などを鑑賞した。

「公園内の植物が綺麗でとても幻想的だった」
「本丸見下ろした伊那平を見て、山に囲まれているんだなと思った」
​「天守閣から見たらもっと綺麗だったのかもなー」

 

〜南に木曽川天竜川〜

天竜川は長野県、静岡県、愛知県に流れる流路延長213kmの一級河川で国にとって重要な川の一つである。名前の由来は龍が天に昇っていくような姿に見えたからという説があり、登竜峰という、竜が川から天に昇っていったと言われる伝説が残る岩も有名である。​​​​​​​

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天竜川ライン下り
和船に乗り、天竜川の流れの速さや、花崗岩の色や形の面白さ、岩に刻まれた碑文などをじっくりと鑑賞しながら、天竜川と人々のつながりなどについて学んだ。
 

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「登竜峰を含めて、高いところに文字を刻んだ技法に驚いた。」​​​​
​「思ったよりも川の流れが早くて少し怖かったけど船は速すぎなくてよかった」
「投網のパフォーマンスを見て、今でもある技術だけどあの和船の上でやると落ちちゃうことがあったんじゃないかなと思った。」

つつじ橋
天竜川ライン下りの時に川から見上げた吊り橋に「渡ってみたい」という参加者たちの声から実際に渡り、そこから先ほどまで和船で下っていた天竜川を観察した。また渡った先の階段を登って、登竜峰の頂上にチャレンジしてみた参加者もいた。

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「人が歩くと少し揺れるし、注意には20人以上乗っちゃいけないって書いてあって、なんか危ない気がして怖かったけど渡り切ってみると意外と大丈夫だった。」
「昔は今みたいに鉄じゃなくて植物とかで作ってたって考えるとかなりやばい」
「登竜峰の上に一本松が生えていて綺麗だった。」
​「登竜峰の頂上に行ってみて、階段も長かったしすごく高くて川から見た時とはまた違う迫力を感じた。」

天竜峡空散歩
天竜川を跨ぐ道路橋の下に建設された遊歩道橋を歩き、国の名勝である天竜峡を一望した。

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「川が一色じゃなくて所々で色が違うのが不思議で綺麗。」
「風が吹いていて川の水面が竜の鱗みたいになって本当に竜のような川だなと感じた。」
​「高くて風が強くてスリリングだったけどめっちゃ綺麗だった。」

〜御嶽 乗鞍 駒ヶ岳〜

信濃の国一番に出てくる木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ)は長野県上松町・木曽町・宮田村の境界にそびえる標高2,956mの山で、木曽駒ヶ岳(中央アルプス)の最高峰である。
木曽駒ヶ岳には約2万年前の氷河期に氷河が削り出した「千畳敷カール」と呼ばれる畳千枚引けるほどの広さのお椀状の谷地形が見れたり、夏には高山植物、秋には紅葉の絶景など、四季折々の景色を楽しむことができる。

 

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「タイミングよく雲がかからず綺麗に見れてよかった!」
「最高峰の山だからやっぱり大きかった」
「歌詞に出てくる他の山に比べて大きく感じた」

 

〜尋ねまほしき園原や〜
 

信濃の国四番に登場する園原は源氏物語、枕草子、万葉集、今昔物語など、多くの古典文学に登場する都の人達の『尋ねまほしき(一度は行ってみたい)』場所であった。今では日本一星空が綺麗な場所として多くの人が訪れる人気スポットとなっている。

せいなの森キャンプ場
今回は『尋まほしき』場所であった園原のせいなの森キャンプ場をキャンプ地とした。あいにくの天気で星が見えたのはわずかな時間だったが、それでも昔の人々の『尋まほしき』場所であった所以を垣間見ることができた。自然を堪能し、ゆっくりと星を鑑賞するために今回はテント泊ではなくバンガローでの宿泊だった。参加者は自分たちで準備をしたBBQを一日目の夕方に楽しみ、夜は光源を消し、星を鑑賞した。曇り空のため星はあまり見れなかったがとても美しく、眩しい中秋の名月を堪能することができた。二日目の朝は日清どん兵衛を美味しく食べ、二日目の自然体験へ出発した。

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「お肉が美味しかった」

「星空があまり見えなかったのは残念だったけど月が綺麗だった。」

「月が眩しいと星は見えにくいんだなと気づいた。」

「ヒキガエルがたくさんいてみんな大きくてやばかった。」

「焚き火の火があったかくて綺麗でいつまでも見ていられるような感じがした。」

「バンガローの中にカメムシが入ってきてやっぱり森の中だなぁと感じた。」

「​どん兵衛が美味しかった。」

ヘブンスそのはら

ヘブンスそのはらには遊歩道やリフトなど様々なアクティビティができる場所があり、景色を眺めたりアスレチックでたくさん遊んだり各々楽しく園原を体験した。

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「南アルプスが近くの山よりもずっと高くて、アルプスの大きさに感動した。」

「ロープウェイに乗っている時間にみた植物とか木々がとても綺麗でさすが昔の歌に詠まれた場所だなぁと感じた。」

「標高が高くて景色が綺麗で、空気もスッキリしていて爽やかな気分になった。」

「遊歩道をじっくり観察するといろんな種類のコケとか小さいキノコとかがあってすごく面白かった。」

「涼しい風が吹いていて心地が良かった。」

〜春台太宰先生も〜

信濃の国五番に登場する、太宰春台先生は長野県飯田市出身の江戸時代中期の学者で、儒学(じゅがく)人々が平等に学び、努力すれば身分に関係なく立派になれるという中国の思想を学び、それを日本に広めた人物である。当時の社会では身分間での差が大きかったため、春台の考えは新しいものであり、政治や経済についても意見を持ち、春台の考え方は、後の時代の改革にも影響を与え日本がより良くなるように務めた人物である。今回は、飯田市にある太宰春台が育った太宰春台邸跡に訪れた。

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「日本に大きな影響を与えた人物が長野県から出ていることに驚いたと同時に、嬉しい気持ちになった。」
「街の中にあって歴史的な場所なんだなぁと感じた。」
 

〜諏訪の湖(うみ)には魚多し〜

信濃の国三番に登場する諏訪湖は、諏訪市に位置する長野県最大の湖である。周回16キロ、深さ最大7メートルであり、大きさに対して水深が浅いことも特徴である。歌詞に出でくる通り昔はフナやエビ、コイなどの魚を基盤とした漁が行われていた。現在は映画の聖地や花火大会など、観光地として有名である。今回は立石公園で諏訪湖の大きさや、その周りの街、また諏訪湖の向こう側にある山などを一望した。
 

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「街の中に突然大きな水たまりができたみたいな景色が面白かった。」
「映画のシーンとそっくりな景色に感動した。」
​「遠くからだから諏訪湖の匂いとかは匂わなかったけど近づいたらどうなるのかなって思った。」
「水面に藻みたいなのがたくさん浮いていて、それが何なのか気になった。」

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